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オリジナルストーリー小説

聖書店とレリック 1 聖クリストファーの時計


聖書店とレリック



1 聖クリストファーの時計



とある街、仮にS市。


繁華街のアーケードの近く、五階建ての雑居ビルの二階に、キリスト教関係の物を専門に扱う、石橋聖書店はある。


今日も様々な客がやってくる、教会関係者、興味本意の学生、外国語の聖書を求める移住労働者、洋風の文具を求める趣味の人、様々だ。


ある春の日、閉店まであと数分の午後六時頃、シックな木材とステンドグラスで飾られたドアが開き、吊り下げチャイムがチリンチリンと響いた。


「いらっしゃいませ」


八十歳ほどのボウタイにエプロンにを身に着け老紳士の店主が穏やかに微笑んだ。


もうすぐ閉店だと言うのに客を笑顔で迎えるのは店主の心の広さだ。


文具、雑貨、キリスト教関係の書籍、ポストカード、インテリア等を扱う石橋聖書店には、個人店ならではの暖かみと、どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせる。


店主は客の姿をみた。


十代後半から二十歳ほどの若い男、まだ少年と呼んでも差し支えのないどこにでもいる大学生という感じだ。


髪は派手に染められていて均一に整えられている。服装は体型を隠すような大きいものを着ている、最近の流行なのだろうか。


彼は店主を見て、ためらいながら尋ねた。


「ここに、聖クリストファーの懐中時計ってありますか?」


最近の若者は声にハリがないと店主は思う、しかし疲れているだけかもしれない。


「聖クリストファーの懐中時計?輸入雑貨の中に、そんなのあったかな…ちょっと待っててください」


店主はカウンターからファイルを取り出して、商品の目録を確認した。


「あったあった、イギリス製の…。注文すると一ヶ月くらいはかかるし、決して安いものじゃないけど」


大卒の初任給の数倍ほどの値の品を軽々しく学生に勧めて良いとは思わない。

店主は若い客の話を聞いてみようと思った。


「ミスター、ティーでもいかがですか?」


客は思った。


店主の丁寧な物腰、発音の良い英語、どこかの帰国子女か。


ミスターと言われて悪い気はしない、紅茶も嫌いではない、彼を信用して良い気がする、話を聞いてもらおう。


ーーーーー


「自分、木下斗真です。S大学の情報学科の一年生」


木下斗真、(きのしたとうま)は、店主に自己紹介をした。


「斗真さんね、よろしく」


カウンターの奥から出てきた店主は、紅茶の一式、ティーセットを載せたトレーを抱えていた。


紅茶に詳しくない斗真でも、それがアンティークな西洋のブランドの茶器で、高い香りがすると気が付いた。


「プリーズ」


店主の手からソーサーに乗ったティーカップが差し出される。


プリーズ?ああ、どうぞか。


納得した所で斗真はソーサーとカップを受け取り、紅茶を啜らないように気をつけて飲む、良い香りが鼻に抜けて、喉と胃袋が温まる。


「いま、椅子を」


店主はパイプ椅子を2つ持ってきて広げて立たせた。

少し楽しそうな様子から客をもてなすのが好きだと伺える。


店主は慣れた調子で自分の分の紅茶に、スティックシュガーを入れると、斗真の方にも一本差し出した。


「店主のキヨフミ・ストーンブリッジと申します」


外国人?帰国子女?

斗真は名前については触れないことにした。

ストーンブリッジ…日本語だと石橋だ。

店の名前の由来かもしれない。


「聖書、バイブルと書いてキヨフミ」


キヨフミと名乗った店主は爽やかに微笑む。


「あっ、そうだ。それで、あなたの言う聖クリストファーの懐中時計とは、自分が持っていたものと同じものを探しているかなと…」


斗真は首を縦に振り、キヨフミの話を聞く。


「それを私の所に探しに来ましたか、所謂口コミ」


斗真は続けて首を縦に振る。


「生憎、中古品は扱ってないんですよ」


斗真の顔が曇るのを、キヨフミは見逃さなかった、やはり訳ありだと推測する。


「探しましょう、知り合いの骨董屋に電話してみます」


ーーー


若者向けのファッションビルの隣に洒落た骨董屋兼カフェ、クローブがあった。


キヨフミの古くからの友人でありまた商売のライバルでもある、マティルダという女性が経営している。


マティルダは日本人で、本当は町子だ。あるいは縮めてまっちゃんと呼ばれている。


キヨフミと同じ教会に通っているオールドミスだ。


ドアのナントカペイのステッカーを見てつぶやき、キヨフミは戸を開けた。


「ん?キャッシュレス対応か、うちもそのうち」


自分の店以上に、強い欧風さを感じ、負けたような負けられないような気持ちだが、いい年になって張り合っても仕方ない。


「ああ、キヨさん。調子はどう?」


自分より一回り近く若く活発なマティルダが出迎えてくれた、肩まで伸びた髪のパーマが強くなっていた。


マティルダ、昨日電話で聞いた聖クリストファーの懐中時計だけど」


マティルダはいつものようには微笑まなかった。


「ねえ、キヨ・ストーンブリッジ。あなたは名前の通り慎重よね?石橋は叩いて渡るって名前の通りに」


何の事かとキヨフミは考えた、もしかすると…


"また"事件か。


マティルダは語る。


「昨日の昼、銀製の聖クリストファーが鋳造された懐中時計がうちに持ち込まれてきたの。持ってきたのは、とてもアンティークに趣味があるとは思えない派手な学生かな…OL風の若い女性だった。」


キヨフミはため息をついた。


「いや、勘弁しておくれよ。もう面倒な事には首は突っ込みたくないんだ。早く警察に通報しなさいよ」


キヨフミと目があったマティルダは、不敵に微笑む、若い頃の彼女は、それなりの悪女だったのかもしれない。


「ただの年寄じゃないだろ、ミスターKバイブル。、アンタにはこの街をまともにするパワーがあるのさ。ヤクザの懺悔を聞いたり、聖書の言葉を言って裏路地のガキのいじめを止めたり、水商売の女の子が倒れていたら介抱したでしょ」


キヨフミは手を顔の前で振る。


「昔の話さ、昔の…」


マティルダは続ける。


「この間だって、野良猫を見つけて無事に飼い主の女の子の元に届けたろ。ファーザー・ディテクテイブ、引退牧師の名探偵さん」


キヨフミは、眼鏡を指で拭いて立ち上がってステッキに手をかけ、靴を整え、アンティーク店のドアを開けた。


「Detective ... That's not bad.Lady Matilda, if you want, let's go to the police box together.」


(名探偵か、悪くない。マティルダさん、共に警察まで参りましょう)


ーーー


二人は近くの交番を訪れて、年の頃四十ほどの田村と名乗った巡査に事情を説明し、いくつかの最低限の質問を終えた。


「現在の所、盗難届は出ていませんが…何かあれば後日連絡します。」


という田村巡査の声だけが、明るく響いた。


そして二人はやや険しい顔をして来た道を戻った。



翌日、斗真はまた店にやって来た、時刻は夕方の4時半だ。


チャイムの音に反応したキヨフミは斗真の派手な髪を見つけて笑顔を浮かべ呼びかける。


「若いお客さん、そうそう斗真さんだ!また会えまして嬉しいですよ」


斗真は感謝を含む会釈をし、店内のものをゆっくりと見渡す。


目線の先には鳩の付箋メモ、十字架のついたペン、英語の聖書や、聖書のみことばカレンダーやしおりがある。


キヨフミは斗真がまた店に来た時に、懐中時計の事を話すつもりだった。あなたの懐中時計は古物屋に売られた、そして盗難届を出してなかった。あなたのものであると証明する方法はないのかと。


そして斗真はキヨフミの態度から時計についての話があると察た。


「キヨフミさん、えっと…キヨさん。おれやっぱり時計の事は諦めます、古物屋に売られていたとしたらもう買い戻すしかない、そんなに金もないしさ、じいちゃんの形見だったけど取られちゃったおれが悪いんです。」


キヨフミはすぐに質問をする。


「あなたのお祖父様はどこでその時計を手に入れたんですか?鑑定書か何かがお宅にあるのでは?」


斗真の表情がすこしだけ明るくなる。


「そっか、探してみます。でもじいちゃん家は遠くて、だから今度帰った時にでも探します、骨董屋さんには、他所に売らないように頼めませんか?」


「Yes of course.」


斗真は悟った、キヨフミは感情が高まると英語が出る。


若い客は、愛らしい文具と信仰についての文庫を一冊購入して店を出た。


数日後、五月の連休の終わり頃、石橋聖書店のそばの大きな公園の並木の桜が満開になる頃の真昼、斗真は、それがいつもの事のようにまたやって来た、今日は大学が休みなのだろう。


「キヨさん、こんにちは。あの…祖父の事、聞いてください。」


キヨフミは深くうなずいた。


「聖クリストファーの銀の時計は、祖父が昔、アメリカのシアトルでお守りとして買ったものだったらしく、メーカーを調べてもわからなくて、小さな工場の手製かもしれない。どこへ行くにも持ち歩いていたそうです」


キヨフミは考えた、もうマティルダに全てを話して、彼に時計を譲るように説得するのはどうかと。


「他には何かわかりましたか?」


斗真は言葉に詰まって思い出す様に空(くう)を見る。


「作られたのは1970年頃ということくらいしか…」


キヨフミは目線を低く、古い記憶を探る。


「70年代中期のアメリカはベトナム戦争の真っ最中で、私も教団の仕事でアメリカに行き、沢山の米兵の葬儀をあげました。」


斗真は少しだけ驚いた様子で、声をあげた。

「葬式…牧師さん?」


キヨフミはうなずいて話を続ける。


「思い返せば、あんな聖クリストファーのお守りも流行っていたかもしれません。アメリカにはイタリアやアイルランド系移民も多くて、カトリックのお守りもよく見かける、聖クリストファーは旅の無事を司る聖人ですから」


斗真は目から鱗が落ちたかのようにハッとした顔を浮かべたあと、苦笑いをした。


「まさかそんな、祖父がベトナム戦の兵士だったとでも?なんだか…複雑だな。あの時計をみると戦争の事考えちゃうよ。でもありがとうございます、昔の話を!時計はもう良いんです、この店にもご縁がもらえて…」


それを聞いたキヨフミは喜び、軽く笑った。


「いやあそんな風に言っていただけるのは嬉しいですよ。」


キヨフミはその時、考えた。


マティルダの店に持ち込まれた聖クリストファーの時計、それを売りに来たのは窃盗犯ではないか。


価値のある骨董品を探し、鮮やかに盗む…プロの仕業か、集団的な犯行か。


世の中には骨董品を盗み出し、足の付きにくい場所で金に変える悪党たちもいる、小説や映画でも定番、ニュースでも人づてにも何度も聞いたことがある。



キヨフミは六時にに店を閉め、マティルダの店を訪れた。


彼女もすぐ店を閉めるところらしく、新聞を片手に換気扇のスイッチを切ったのが伺えた。


キヨフミは店に入り、直ぐに帽子を取り会釈をした。


「やあ、まっちゃん、マティルダ。"あの時計"見せてくれないかい。出来れば貸してほしいんだ。」


キヨフミはマティルダにウインクした。これはおとり捜査に使う偽物を出してほしいというサインだ。


それは高級品に似た模造品であり、GPSが取り付けられている。

時計目当ての物取りを警察に突き出すためのツール。


元はと言えば牧師時代に信徒や困っている人のために始めた探偵の真似事、それが形になってから久しい。


いつしかマティルダや他の仲間も加わり、今では街の探偵事務所に負けずとも劣らない質を保っているつもりだ。


マティルダは懐中時計や腕時計を山程取り出した。全部で三十はある、一つは有名高級品のレプリカ、もう一つはアンティークのレプリカ、限定品のレプリカ…

この中にいくつも本物が混ざっていても不思議ではない。


キヨフミはそれを白い綿の手袋をはめて受け取ると、天使の鋳造された懐中時計を上着にしまい、R社の模造品の腕時計を付け、その足で外に出た。


マティルダは感づいた、不思議なほど人を引き付ける魅力のある、名探偵のような老紳士キヨフミ。


そして何より彼は引退牧師。


きっと彼は、神聖な何かを行い謎を解く気だ。


キヨフミはその足で、歩いて3分ほどの、以前自分が主任牧師を勤めていた街の教会へ向かった。


聖天使教会は、鐘楼のあるレンガ積みのバロック建築で、中に二百人程が一度に入れる聖堂があり、地方にしては大きな教会だ。


キヨフミは重い扉を開けると聖堂に入り、いつもの位置に腰掛け、黙想をして祈った。


聖書の名を持つ彼は、この謎を解くことに一種の使命を感じたのだ。


日頃の祈りの最後にこう祈った。


「神様、この時計に、いわくがあるならそれを晴らし、どうか元の持ち主に…」


突然、ぎぃと聖堂の扉が開に中に誰かが入る、信徒の一人だろうか。


夕の祈りにはまだ時間があるし、きっと少し早く来たのだろう。


あるいはフッと立ち寄った未信者、教会に興味があるのかもしれない。


振り返ればそこにいたのが、ファッション雑誌からそのまま抜け出したような装い、キヨフミにとっては孫ほど年が離れてはいるが、美人と言って良い娘だと感じる、世間の言う所謂美少女。


「や、お嬢さん。お祈りに来たのかい、若いのに関心だ」


少女はキヨフミに手を伸ばし握手を求める。


キヨフミは握手に答えて両手で彼女の右手を取る。お互いが微笑むと同時にキヨフミの背中に寒気が走った。


待てよ、なにかおかしい。

最近の若い娘が私のような爺に、

こんなにも自然に自分から握手を求めるだろうか。


普通若い娘は男をもう少し警戒する、あるいは理由があるのか。


私ような枯れた爺を好む枯れ専と言うやつ、あるいは彼女にとって祖父のような印象を与えたか。



キヨフミは深く疑問を持った。


教会見学が趣味なのだろうか。

何か引っかかる、やや派手とも言える垢抜けた容姿の娘が、初対面の老人の握手を求める。


あんなに垢抜けた女の子だ、普通は多少セクハラを警戒するのではないか…。


もしや!夜の仕事、水商売でもしてるのだろうか。


パパ活の類か、恐ろしい。


少女はキヨフミに訪ねた。


「おじさま、あの。この辺に他に教会ってありません例えば、豪華な飾り付けや、聖なる遺物、レリックだとかが見られるような」


キヨフミは答えた。


「さあ、どうもね…」


少女は微笑んで会釈をし、手を振って振り向くと、聖堂を出て行った。踵の高い靴音を響かせながら…。


そしてキヨフミはハッとした、ポケットから時計の重さが消えた。


あれは一連の犯人をおびき寄せるための、おとりである。


R社の腕時計は目にもくれず、ポケットのなかの天使の懐中時計を盗んだらしい。


なぜだ、R社は数百万。

彼女がプロなら握手の間に、腕時計や、財布を盗むはずだ。


天使の懐中時計だけを盗んだ。


キヨフミは長年の経験上知っている。


世の中には変わった奴らもいる。


教会関係や聖なる品を奪い、足の付きづらいルートで売る。


教会専門の泥棒がたまに現れると言う事を…。


それを確信したキヨフミは聖堂を出て彼女を追いかける。


教会を出ようとする娘を、キヨフミは呼び止める。


「お待ちなさい、お嬢さん!」


凛と響く声は、少女を驚かせた。


「時計を落としたんだ、知らないかい?」 


キヨフミは賭けに出た。


ここで返してもらったとしたら、ありがとうの返事と共に時計が返りおしまい。


しらないと答えたら、時計を持ち去ろうとして、GPSに気が付きどこかで捨てるはず、相手はプロだ。


袖に隠したリモコンのボタンを押せば、懐中時計からアラームを鳴らすこともできる。


さあ、お嬢さんの出方を伺わせてもらおうか。


しかし、ここは教会だ…


自分は聖職者、人を責めて罪に問うのが仕事じゃない。

教会は許しを与える場所だ、彼女もまた迷える子羊なのか。


多分彼女はクロ、斗真から時計を盗んだのも彼女かもしれない。


彼女も何か気が付いた様子で表情を変えずにキヨフミを見た。


「君、名前は?」


せめて名前だけでも聞いておきたい。


「そういう、おじさまは?」


少女は気が強い感じに声を張って訪ね返した。



キヨフミは答える。


「キヨフミ、キヨフミ・ストーンブリッジです」


少女は振り返ると、夜桜の並木のある公園を、颯爽と走ってあっという間に、人が流れる夜の街に消えていった。


聖なる物を奪い、金に替える…その金はどこへ行くのか、貧しい人の所か…それはまるで天使の務めなのかもしれない


そう考えたキヨフミは、自分の想像力の高さがおかしくなり、古い洋楽を口ずさみながら、マチルダの店へと戻った。R社の模造品の腕時計を彼女に返し、自宅へと帰った。



キヨフミが電車と徒歩で着いたのは築四十年の我が家、あまり思い出したくないが、ベトナム戦の葬式の収入で建てた家だ。


年季の入った4LDKの家で、昨日作った煮物と冷凍したご飯を温め、簡単な食事をすませる。


一人の食卓は味気ない、娘が孫を連れて戻ってくるのはいつだろうか、そして愛する妻、君はもうない。いるとすればそれは、神の御元だ。


そうして新聞を読む、いつもと同じように時は過ぎていく。


床につく前に祈りを済ませる。


案外いつまでも充実してる自分の生活が少し楽しく、笑いが浮かぶ。


が、しかし…もう本当に自分は若くないのだ。


自分が倒れたら店は終わり、この家も土地も他人に売る。


そう考え、また今夜も浅い眠りに落ちた。



またある日の午後、晴れた土曜日。あの大学生の斗真が石橋聖書店にやって来た。


彼の右手には、あの聖クリストファーの銀の懐中時計が握られていた。


いくつかのやりとりを経て、いくつかの証明をした斗真の元へ時計は戻ったのだ。


彼は少し躊躇いながら話し始める。


「おれキリスト教とか全然わからないんで色々教えてもらっていいですか?週に一日だけでも良いんです。」



キヨフミは微笑んで訪ね返す。


「それじゃあ、斗真さん。ここで働いてみませんか?」


彼は目を合わせたまま、首を軽く縦に振った。


それを見たキヨフミは背筋が悪いと注意しかけて、止めた。


キヨフミに喜びが沸き起こり、突然に聖書の言葉を引用して、斗真に言い聞かせた。


「So remember your Creator while you are still young, before those dismal days and years come when you will say, "I don't enjoy life."」


(青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と/言う年齢にならないうちに。コヘレトの言葉12章1節)


To be continued.